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「武士の家計簿」 [cinema]


武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]

武士の家計簿(初回限定生産2枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD


12/30(木)に鑑賞してきました。
2010年の記録の最後です(やっと、なんとかここまで・・・・)。
森田芳光監督の作品は全部ではないんですがところどころ観てきていました。
前に観たのが記憶違いじゃなければ「椿三十郎」リメイクで、これが2007年なのでちょっと久々でした。
今回、原作は本なんですが小説ではなく、『武士の家計簿「加賀藩御算用者」の幕末維新』という歴史書』。かなり変わった題材なんですが、それをホームドラマとして描くというアイデアが加えられていて、武家の暮らし、それも激動の時代を舞台としていながら、一切血なまぐさい部分がない作品でした。
この加賀藩の御算用者として代々仕えてきた猪山家。
その父・信之=中村雅俊から息子・直之=堺雅人(あ、今気づいたんですが、このお二人、名前もちょっと親子っぽいつながりが)、そして孫・成之=伊藤祐輝へと続くそれぞれの仕事への向き合い方の違いが描かれて、特に主人公・直之の家計立て直し計画の物語が中心で進んでいきます。この堺雅人さんの、とにかく徹底的に算盤をはじく姿勢がやっぱり大きな軸で、その家に嫁いできた駒=仲間由紀恵が少々驚きながらも夫を信頼して支えていく感じ、なんだかちょっと「ゲゲゲの女房」での夫婦の姿を思い出したりしました。
父・信之は、息子がいざというとき、こんな表情をするのかと気づかされたり、孫・成之が父の信念を理解するまでには思った以上の時間がかかっていたり、家族の中でもお互いを十全に理解するのは本当に難しいと、改めて思います。その家族ドラマの部分の描き方が見方によっては結構シビアな状況なのに時にユーモラスで実にあったかくて、ほっこりしました。

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

  • 作者: 磯田 道史
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04/10
  • メディア: 新書



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コメント 4

minku〜♪

遅くなりましたが、
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いしますm(_ _)m

元旦に毎年映画を観に行くのですが、「バーレスク」「武士の家計簿」を観て来ました。
年の始めに観る映画は、1年の願掛けみたいな部分もあって、
平和でほっこりする映画だったり、頑張ろうという気になる様な作品を
選ぶので、今年もハズレなかったと思います^^
武士の家計簿は、家族の絆や誠実さが中心に話が進んでいて、
穏やかな気持ちで観れる映画でしたね。
by minku〜♪ (2011-01-16 13:53) 

cs

minku〜♪ さん、明けましておめでとうございます。
そういえば、ご挨拶するタイミングがなかったかもしれません。
今年もよろしくお願いします。
「バーレスク」が2011年の始まりに選んだ作品なんですね。
自分はこの「武士の家計簿」を2010年の締めくくりに選び、2011年の1000円デーで「最後の忠臣蔵」を観てきました。
やっぱり一緒で、年の初めに何を選ぶかは幾つか候補を考えた上で、この1本というのを観に行きますね。
この作品と「最後の忠臣蔵」はそういう意味で逆でもよかったんですが、とりあえずどっちにしててもハズレではなかったです。家族だからこそ、ちゃんと締める処は締めますよっていう堺雅人さんの表情が役にピッタリでした。
やっぱり、堺雅人さんはいいですね。
by cs (2011-01-16 20:42) 

non_0101

こんばんは。
“ほっこり”する作品でしたね。
落ち着いていてユーモアがあって、優しい物語でした。
主人公が静かな強さを感じさせるところが良かったです。
そういうところが武士なのだなあと思いながら観ていました☆
by non_0101 (2011-01-22 20:18) 

cs

non_0101 さん、niceとコメントどうもありがとうございます。
時代劇、というくくりで考えるとかなり特殊にも思える物語でしたが、堺さん演じる直之が、やっぱり武士の心そのものなんですよね。その存在感が素敵でした。
まさに、静かな強さ。
地味な佳作という佇まいの作品ですけど、自分はこういうの、大好きです。

by cs (2011-01-23 10:14) 

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