「ソラニン」 [cinema]
ソラニン メモリアル・エディション 初回限定生産2枚組 [DVD]
- 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
- メディア: DVD
4/3(土)、どんな仕上がりなのか気になって、もうすぐに行きたくて、更に「王様のブランチ」でプロモーションでゲストで来ていた出演者たちの顔ぶれを観ていたりして余計にうずうずしてたんでたまらなくなって公開初日に観てきました。
原作マンガは連載当時にリアルタイムで読んでいて知っていましたが、既に何年も前で内容がかなりぼんやりになっちゃってたんで、コミックスを改めて買ってきて読み返したりしちゃって、それで映画を観ました。正直、もしやがっかりなんじゃないかと警戒しながらの、残念で無残な結果を想像しながらのびくびくの鑑賞です。
種田が高良くんだと、ちょっとかっこよすぎなんじゃないか?芽衣子があおいちゃんだと、やっぱりかわいすぎちゃうんじゃないか?・・・思ったとおりでした。でも、だからこそ別物として成立してるんですね。似せて見える部分もあるんだけど、生身のキャラクターであるからこそ、ある程度は翻案した上でこう成立させないと、逆に似せようとするあまりに結果アプローチが遠のいてむしろリアルじゃないのかなと。
途中で登場する種田がシャウトする場面は高良くんならではのものだったし、ラストの芽衣子のステージもこれが歌声初披露の宮﨑あおいちゃん独自のもので、やっぱり胸に迫ってくるものでした。こういう種田、芽衣子もあるんだと。多分原作のテイストのままをがんばって忠実に再現しようとする試みをしていたならこれよりずっと痛々しく不安定なものになっちゃうんで、それは映像では結構微妙な味わいになる結果だったかもしれません。となるとそのアマチュアっぽさが難しいところです。浅野いにおさんの原作にある独自の感触も、やはりマンガという表現方法にある種抵抗しながらも様々な試行錯誤を提示しようと作られている世界観があるし、映画になって作品を観たときに観客としてどこがいちばん観たかったか、それを考えたりしました。
ミュージック・ビデオやライブ映像などを数多く手がけてきた三木孝浩監督は長編映画はこれが初とのことですが、となるとラストの演奏シーンがやっぱりいちばんいいのも納得だし、今回の起用は作品の題材として正解だったと思います。
意外だったのはサンボ近藤洋一氏が演技そのものにしろ初挑戦だったはずなんだけど、これがなかなか堂々としてて、加藤のキャラクターそのままでぴったりでした。それにドラムの桐谷健太くんも原作ビリーのぬぼーっとした感じは全くない精悍さだったんだけど、人のよさがにじみ出てて、こういう顔ぶれのバンドって、あるなぁと自然とうなずけるものでした。
原作では言葉だけだったものにアジカン後藤くんが曲をつけた ♪ソラニン が芽衣子=宮﨑あおいちゃんの渾身のパフォーマンスで入ってきて、沁みました。
こんばんは。
原作を未読のまま観に行ったので、キャラクターに役者さんたちがぴったりだなあと思いながら観ていました。
原作よりもやっぱりカッコ良くて可愛いのですね~
でも、合ってましたよね(^^ゞ
前半は正直なところ苦手意識もあったのですけど、後半は自然に応援していました。
ラストの、これからも何とかなるかなあと思わせるような雰囲気が好きです☆
by non_0101 (2010-04-12 00:26)
nonさん、こちらにもniceとコメント&TBをありがとうございました。
原作を知らずにご覧になってキャラクターに俳優さんたちがぴったり合って見えていたら、それは大成功ですね。マンガ原作だと、その辺の違和感って、どうにもならなかったりもしますから。
「ソラニン」という物質について、映画ではちょこっと説明されてる台詞もあったんですが、これは原作にはなくて、ジャガイモが生長するために出す必要な毒素のことがソラニンという成分なんですが、そこを説明過多にしないでおく描き方とか、正解なのか分かりはしないけど、一応前を向いて進もうと思える地点に立てたかなという場所までは辿り着けて、まあ、何の保障も無いけど何とかなるかもと思えるくらいの景色は見えたかなと、それが確認できてよかったと思えますね。
ビリーも原作どおりのいいやつだったし、満足です。
by cs (2010-04-17 16:41)