チーム・バチスタの栄光 / DVD [Watching TV:films]
きっかけは、映画「ゴールデン・スランバー」でした。
初めての中村義洋監督との出会いで期待以上にこの作品は楽しめて、コメントしている様々な方々のblog、yahooのレビュー等を拝見しながら反芻していました。
その中で、気になっていた中村義洋監督のこの過去の作品についての記事を読み、改めて自分も鑑賞してみたくなってレンタルしてきて観てみました。
こちらは原作者も違いますが、やはりかなり一気に主要人物が登場してきて展開していくミステリーで、「ゴールデン・スランバー」同様キャラクターの描き方が結構ハードルが高そうなのに、中村監督の演出ではそこにあまり無理をして詰め込んでいるという印象はなく、DVDだからといってぶつ切りにしてしまうのは何だか違うんじゃないかと思い、映画館と同じように止めずに一気に観たんですが、物語に惹きこまれて集中して堪能できました。特に分かりにくい箇所もなくすっきりしていて、楽しめました。
主演の田口医師は、原作では男性なんですが映画化にあたり竹内結子さんが演じることに。この翻案は違和感もなく、最先端の外科手術スペシャリスト集団に戸惑いながら入っていくキャラクターとしてぴったりでした。中村監督はこういう竹内さんの雰囲気って狙い通りだったんじゃないでしょうか。そしてコンビとなる白鳥には阿部寛さん。このキャラクターは、実際には微妙に当然設定上違うんだけど、ついついTRICKの上田教授のキャラが見え隠れしてしまって、それは決してプラス要素ではなかったはずなんですが、展開が進むにつれだんだん不思議と気にならなくなってきました。チーム・バチスタを率いる医師に吉川晃司氏の配役というのもアイデアとしてちょっと独特だったんですが、このキャスティングも含めチームの面々のそれぞれが的確でよかったです。特に中でも佐野史郎さんはいつもに比べ地味で控えめなキャラクターだったんですが、その抑えた存在感は素敵でした。
何故バチスタ手術が連続して失敗になっていたか、隠されていた事実とともにその真相が判っていくクライマックスのシーンは明かされる犯人像に不気味なうすら寒さも感じながらも、また日常に戻っていく田口センセイの姿にほっとできました。
面白かったです。
続けて、堺雅人さんとの共演も楽しみな「ジェネラル・ルージュの凱旋」を追いかけてみようと思います。
あと、時間を作って、できることなら原作小説にも近いうちに挑戦してみようと。
こんにちわ。
映画にするなかで、田口先生を女性にし・・
しかも竹内さんというのは、私としては当たりだと思いました。
やっぱり阿部ちゃんは教授ですよね。イメージ的に。
ドラマ化もされましたが、原作が一番よかったですよ。
by よろずや「M」 (2010-03-25 23:34)
よろずや「M」さん、niceとコメントどうもありがとうございます。
映画化の後に連続TVドラマ化がありましたね。
映画もTBSが製作に加わっているんで、その意味ではまたかと思って興ざめしてしまいますが、この作品は単純に自分は面白がれました。
よろずや「M」さんは原作もすでに読まれていたんですね。
映像化作品と小説は同じ骨格の物語でも別物の表現だと思うんですが、やはり映像にしてしまうことで損なわれてしまうものって、あるんですよね。
逆に映像で表現できる利点もあるんですが。
田口先生のキャラクターは、少なくとも竹内さんの雰囲気でぴったりに見えました。で、阿部寛さん自身の中にはもちろん違うものとしてあるんでしょうけど、観てる側ではどうしても白鳥っていう人物と上田教授はかぶっちゃってしょうがないです。それでも、竹内さんとのコンビはいい距離感で面白かったです。ちょっとしか登場してませんけど、更にまた野際さんもああいうポジションで居ると、ほんと「TRICK」ですしね・・・・。
原作も興味があるんで時間を作ってなんとか読んでみようと思います。
by cs (2010-03-27 20:22)