「ニュー・シネマ・パラダイス」:津田沼テアトルシネパーク/クロージング特別上映 [cinema]
2/27(土)に鑑賞してきました。
特別上映の企画です。
今回、2010年2月28日をもって、津田沼テアトルシネパークが閉館になり、そのクロージング上映というものです。
自分は、映画を趣味として観始めようとしたひとつのきっかけは、最初の勤務先高校で素人で何も分からないままに演劇部顧問を担当することになって、その流れでなんとなく映画でも観ておこうかなと、地元にあったこの映画館に入ったという思い出があります。
津田沼PARCOの6階の奥の一角、そこにこじんまりとしたスクリーンが2つ、当時はLet'sシネパークという名前でした。
オープンは1985年11月だそうで、自分が観始めたのはたぶん1989年なので、ずっと身近にあった近所の映画館というのがここでした。大学を出て勤め始めて、独り暮らしも始めたばかり。
社会人になってからの個人的な様々な記憶と密接に結びついている場所です。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督が若干33歳で自ら脚本も書き撮ったこの作品は、監督自身の映画体験がそのまま反映されたシチリアの映画館、その映写室からの風景が普遍的な記憶に自然に結びつく、ノスタルジックではあってもいつまでも色鮮やかな映像の余韻が美しい、じんわり沁みる作品です。
エンニオ・モリコーネのスコアは、サントラを買って何度も何度も聴いていました。
最初にこの作品に出会ったのは、もしかしたらここのスクリーンではなく、都内に出かけて観たのかもしれません。
でも、この映画館で改めてこの作品を味わう格別な体験が、寂しさを伴って忘れられない出来事になりました。
思い出の映画館の閉館、寂しいですね。
私の街でも、ここ数年で、4館くらい閉館してしまいました。
その度に、なんとも言えない、せつない思いです。
by kotori (2010-03-05 23:05)
kotoriさん、niceとコメントどうもありがとうございます。
そうですよね・・・・寂しいです。
映画館で作品を観るという行為と自宅で作品を観るという行為は微妙に違う気がして、そのスクリーン、その場所で観た記憶って、やっぱり強いと思います。
そんな映画館がクロージングに選んでくれたこの作品、元々大好きだった上に、やっぱり忘れられなくなりそうです。
by cs (2010-03-05 23:42)