「ボーイズ・オン・ザ・ラン」 [cinema]
1/30(土)の3本ハシゴで鑑賞したラストの作品はこれです。
この記事だけちょっとupが遅くなってしまいました。
この日のハシゴは、どの作品も観ておきたかった中で時間があまりロス無くうまく繋がるものとして選んだ順番でしたが、濱田岳くんが「ゴールデンスランバー」と「今度は愛妻家」の両方に出演してたり、渋川清彦くんも「ゴールデンスランバー」とこの「ボーイズ・オン・ザ・ラン」と出演していたり、偶然の符合があってちょっと嬉しい発見でした。
この作品の原作マンガはスピリッツ誌上で連載していた時にリアルタイムで読んでいて内容は知っていました。
映画化の話題も誌上で告知があったし、主人公の田西を演じるのが「アイデン&ティティ」で印象深い俳優デビューを飾った銀杏BOYZの峯田和伸くんだと判明して、これは面白くなりそうだと公開を心待ちにしてました。
監督・脚本はこれが劇場長編作品は初となる三浦大輔氏。
自分は全然無知で知らなかったんですが、もともとは演劇界で最近話題になってる注目の人物で、プロフィールやインタビューを読むと、この作品はもうぴったりだと深く納得の人でした。峯田くんとの顔合わせ、そしてこの作品の世界観がもう必然という組み合わせでした。
タニシの果てしなくぶざまでまっすぐなキャラクターはマンガを映画に翻案したときにビジュアルでは随分違うはずなんですが、その違和感は全くありません。作品の中での生き様そのものが、タニシの魂を体現してました。その上、撮影はかなりタイトなスケジュールで過酷を極めていたようですが、それこそがこの作品が求めている状況でもあって、だからこそ成立してると。
脇を固めるキャラクターも、しほ役のYOUさんも青山役の松田龍平くんも、鈴木さん役の小林薫さんも原作のイメージのままではない、それぞれヒネリがあって、実在させるためにはこれしかないという素晴らしいバランスで成立してて、なんだかいちいち納得の配役で最高です。リリーさんの斉田社長もいい味だし。
それにしても、黒川芽以ちゃんのちはるって、ほんとにまんまじゃん、と。
このハマり具合は驚きです。
原作では半分という展開のところで映画は終わりますが、これはここまでで完結してて、一気に突き進む疾走感がある脚本だったので、十分です。とはいえ、もしこの後の展開も映画化するんであれば、また観てみたいと思っています。
コメント 0