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佐野元春のTHE SONGWRITERS Vol.7-8:スガシカオ / NHK教育 [Watching TV:Music]

この番組4人目のゲストはスガシカオさん。
これまでのゲストと違い、初めて佐野さんから見て後輩になる年齢の方です。
音楽そのものについても、スガさん独自のスタイルがあるし、声も個性的、その上、歌詞についてもやはりユニークで刺激的な表現が印象的なソングライターとして、佐野さんもリスペクトがあるようです。
スガさんのデビュー間もない時期に、雑誌の対談があり、既にお互いに知り合いだったのはちょっと意外でしたが、そういうつながりがこの番組のような形で結実するのが面白くもあります。
今回、佐野さんがスポークン・ワーズの題材に選んだのは初期の作品、「SWEET BABY」です。
スガさんは、なんだかかなり照れくさいようなセレクトだったようですが、佐野さんがこの作品をスガシカオの言葉の表現における特徴を分析するひとつの典型として選んだのは、その後の二人のやりとりでよくわかります。
特にデビューからしばらくの時期まで、スガさんがラブソングに対して距離をおいてソングライティングしていた理由も、自身の言葉にリアリティを失わないためのストイックな姿勢も、この作品を通して十分に説明が出来てて、それがすごくわかりやすかったです。
影響を受けている作家として、当然の如く村上春樹氏の名が挙がっていますが、村上さんのエッセイにもそして小説「アフターダーク」にも、スガシカオの名が登場するっていう、相思相愛状態。
自らの言葉を使った表現に対してストイックというのも、これって、プロフェッショナルとしては当然なのかもしれませんが、確実にまず優先させておくべきものとしてお二人が共通してこだわっている部分のようです。
後半、ワークショップとして行われた内容がまた面白かったんですが、それは当日参加した学生たちに一枚の写真からインスパイアされた言葉を詞にしたものを集め、佐野さんスガさんがその一部を紹介しながらスガさんにも一編を披露してもらうというもの。
普段、あるモチーフからどう着想して、具現化しているのかの一端が垣間見えた気がしました。
更に、学生たちからの質問に応答するコーナーでも、その前にワークショップがあったからかもしれませんが、独特の熱気が感じられていました。
収録を終えてのスガさん、「濃密な時間だった」というその興奮気味の言葉が、まさにそこに繋がる気もします。
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