「キラー・ヴァージン・ロード」

キラー・ヴァージンロード フルスロットル版 [DVD]

• 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
• メディア: DVD

9/21(月)にシネプレックス幕張で鑑賞して来ました。
毎週月曜はメンバーズ割引で1000円ですので、こういう連休で時間も融通効く日はありがたいです。

主演の二人、ひろ子＝上野樹里さんと小林＝木村佳乃さんのコンビっていうのと、岸谷五朗さん初監督っていうので興味があって、とりあえずこの作品を観てみたくなりました。
監督こだわりのエンターテイメントです。
最初の方に登場してくるひろ子の住むアパートの往年のドリフとかみたいなコントっぽい仕掛けがやたらに大がかりで愉しいです。
岸谷監督といえば、やはり寺脇さん登場は当然なんですが、なかなかの壊れ具合で、ほんとに嬉々として演じててはじけてます。それ以上にでも、主演の二人の振り切れ方が尋常じゃなかったですが。
上野樹里さん演じるひろ子のキャラクターはある程度、彼女のイメージとかけ離れてないものだったんですんなり観てましたが（とはいえ、それを無理なく演じられること自体が彼女のユニークな存在なのには変わりないことで）、木村佳乃さんのここまで超越したキャラクターは初めて出会った感じです。これがまた、かなり愛らしい素敵な人物で個人的には大好きでした。こういう役柄への挑戦って、最近のキャリアが充実してるからこそなのかなとも思えました。ちょっと前ですが「蝉しぐれ」とか、最近だと「誰も守ってくれない」とか、ほんとによかったです。
あちこちにちりばめられている小ネタとか、岸谷監督がとにかく考え抜いて楽しんでもらいたいと過剰なくらいに仕込んであるんですが・・・・正直、このギャグ的な部分は微妙でした。勝手な想像ですが、もしかしたらこれが舞台でやるんだったらもっとちゃんと面白がれるのかもしれないけど、映画の表現の中だと成立させるのはほんとに難しいんじゃないかと思うのと、この作品と同様のテイストでドミノ倒し的に展開していく脚本だと10年以上前からSABU監督が既に描いているっていうのをつい考えてしまうし、小ネタの部分ではつい矢口史靖監督っぽいんだけど、ちょっとそれと比べると・・・みたいに別の作品の面白かったところをついつい考えてしまったり。
それでも、ゴリラバタフライは仮タイトル候補になってたくらい、やっぱり愉しいし、森の中を滑走していくスーツケースも勢い重視で振り切れてて爽快です。

タグ：cinema 日本映画 上野樹里 木村佳乃 寺脇康文 小出恵介 北村一樹 北村総一郎 岸谷五朗監督

コメント 4

なかなか面白そうな作品だなと思ってたんですが、
なにやら小ネタが微妙そうですね^^;
でも気になります。
by CORO (2009-09-23 22:37) 

こんばんは。
凄い笑えたかというと、微妙についていけないところもあったのですけど、
終わってみるとなかなか笑える楽しい作品でした。
最初が一番置いてきぼりになりそうでした(^^ゞ
寺脇さんの役は微妙に笑いつつも怖いキャラクターですね～
本人がインタビューで（本気かどうか分からない）愚痴を言っていたのを思い出して
これならなるほどなあと納得でした☆
by non_0101 (2009-09-24 00:58) 

COROさん、niceとコメントどうもありがとうございます。
いや、愉しい作品ではあるんです。
ただ自分は、「これだったら矢口監督が既にやってるな・・・」とか、余計なことを考えてしまっただけで。
・・・・まあ、それが微妙っていうことですね。
それでも、こういう作品もどんどん新しい監督の表現ってことで企画が通って撮影されて公開されてった方が、なんだか将来的にはいいんじゃないかとかも考えたりします。
by ｃｓ (2009-09-25 00:26) 

nonさん、niceとコメントどうもありがとうございました。
寺脇さん、愚痴を言ってたんですか。
岸谷監督へのジョークですねきっと。
ああいう薄気味悪い感じのキャラクター、本人はものすごい好きそうです。というか、想像ですが実は原案よりネタを寺脇さんから更に足してる感じが・・・・＾＾。
小出くんも、ああいうちょっと病んでるキャラクターはあんまり当てられてこないから、楽しんでる風に見えてました。
部分部分は微妙ですけど、でも十分面白がれる要素がほんと多かったし、北村総一郎さんと上野樹里ちゃんのやりとりとかもなかなかよかったですね。
by ｃｓ (2009-09-25 00:34)