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ボーン・アイデンティティ / WOWOW [Watching TV:films]


ボーン・アイデンティティー [DVD]

ボーン・アイデンティティー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD


ちょっと前に、番組表で発見したこのシリーズの3部作の放映があったんで、順に録画しておいて、今回の連休を利用してまず最初のこの作品を鑑賞しました。
公開順では逆ですが、同じく主演のマット・デイモンがCIA工作員を演じた「グッド・シェパード」の陰鬱で徹底的に地味なドラマを先に観ていて、比べるとこっちはフィクションとしての要素が前面に出てて娯楽色がずっと濃いんだろうなと観る前は勝手に想像していました。もちろん娯楽作品として十分楽しめますが、印象は随分予想とは違いました。
原作小説があって、ドラマ化もされていた作品だというのは観終えた後から知り、結局その原作とはほとんど筋として別物になっていたというのもかなり意外でした。ジェイソン・ボーンのキャラクターも年齢も風貌も全然違っていたようです。でも、ここでのマット・デイモン演じるジェイソン・ボーンの精悍さやキャラクターの揺らぎのある部分とかは魅力的で良かったと思いました。記憶を失っても身に付けた身体能力により無意識的に反応してしまう特殊な部分と自らも完璧には制御できない人間臭さが同居する緊張感、今置かれた状況が十分には把握できないまま間一髪で生き抜いていく行動の印象が意外にも地味に静かに進行する映像表現に惹きこまれました。カーチェイスあり、正体の分からない敵との格闘もありなんですが、もっともっと派手にドンパチが展開されるんだと勝手に想像していたんで。
特に冷徹な追っ手であるクライヴ・オーウェンとの対決シーンは見応えがありました・・・・が、ここで物語はまだ決着していません。ボーンが求めている記憶を失う前の出来事が、自分が結局は何者なのかも含めまだほぼ何も解明されていません。なので、その落としどころを求めて核心に向かうんですが、真相が判っていく展開も、ラストも、なんかもういちばんの見せ場が終わってしまった後の処理になってしまっていて、予想できる方向になってしまったのがちょっと残念でした。
全体的には十分楽しめましたが、ひとまず次の作品も期待してみてみようと思います。

ところで、つい先日観た「バーン・アフター・リーディング」もCIAがいつまで経っても状況の全貌が把握できずに翻弄されまくりなんですが、コーエン兄弟流にこのシリーズを翻案して・・・・なんてことはないですね、きっと。
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