「バーン・アフター・リーディング」

バーン・アフター・リーディング [DVD]

• 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
• メディア: DVD

4/26(日)にハシゴした２本の、もう1本はこれです。
コーエン兄弟の脚本・監督で、なぜか前作の「ノーカントリー」は見逃したくせに、今回は公開とほぼ同時で観てきました。
映画祭等で評価されている作品に限り、結構見逃したままです。
意図的ではなんですが。

やはりジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジョン・マルコヴィッチにティルダ・スウィントンと、常連であるフランシス・マクドーマンドまで勢ぞろいだと、もうこのキャスト陣の顔ぶれだけで気になってしまいます。
ジョージ・クルーニーはコーエン兄弟作品ではコメディの時しか声がかからないと冗談交じりにこぼしてたみたいですが、ほんとに嬉しそうに演じてます。その悪ノリに輪をかけてブラッド・ピットもダメダメなキャラクターを力いっぱい突き抜けさせてるし（“自分が築いてきたこれまでのキャリアが崩壊する役だ”と、これもなぜかとっても嬉しそうにしてます）。
ジョン・マルコヴィッチも当人は実に生真面目で一所懸命だからこそ滑稽に映る器の小さい役を全開で演じてて、これがまた印象深かったです。
「チェンジリング」であんなに素敵な人格者を観たばかりだったのに・・・だからいいんですね。
これ、「誰も守ってくれない」の後に観た「少年メリケンサック」の佐藤浩市さんのギャップと一緒です。
そんな中、リチャード・ジェンキンス演じるテッドは唯一の良心といえるキャラクターで、この地味ながら重要なポジションが光ってます。でも、脚本上は結局、ひどい扱いの顛末ですね・・・それでいて自分勝手に突き進むフランシス・マクドーマンドがああいう展開の着地点ですから、その脚本のアイデアには驚かされっぱなしです。

タグ：cinema 外国映画 ジョエル＆イーサン・コーエン監督・脚本 ジョージ・クルーニー フランシス・マクドーマンド ブラッド・ピット ジョン･マルコヴィッチ ティルダ・スウィントン リチャード・ジェンキンス

コメント 6

コーエン兄弟作品の中のブラッド・ピット、
ぜひ見てみたいですね。
ただこの兄弟の作品のブラックさに
たまについて行けなくなるので…
大丈夫かなぁ。

by CORO (2009-05-03 21:43) 

COROさん、niceとコメント、どうもありがとうございます。
ブラッド・ピットはこの作品の話を持ちかけられて、即決だったみたいです。
かなり脚本のブラックさがきついと思うんですが、頭からっぽっていう役なのに、随分楽しそうです。
脚本の狙いは確信犯ではあるんですが、人間ってほんと、どうしようもないなぁと半分は苦笑いな感じになります。ついていけなくなる率、・・・・・・高いかもしれませんね。
by ｃｓ (2009-05-03 22:02) 

きっと出演者が楽しんで出てるんだろうなぁ～なんて、豪華キャストを見て、想像しているんですが、劇場に行くかどうか迷ってＧＷ中は見送ってみました＾＾；


ラーメン日記楽しいですね。
でも、夜中に観るのはヤバイです・・・

by minku～♪ (2009-05-07 00:25) 

minku～♪サン、コメントどうもありがとうございます。
この作品、どうしてもっていう優先順位ものではないです。
コーエン兄弟作品が大好きか、このキャストの顔ぶれがどうしてもっていうのでなければ。
あ、でも、GWの前だから観ておこうと思ったのかもしれませんが、ハシゴの場合は上映時間の組み合わせ次第だったりもしますね。

ラーメン日記は、ここまで一気にupする予定じゃなかったんですが、ちょっと久々になっていました。
映画の本数を上回る頻度までは行かないんですよね・・・。
撮影してるのは携帯なんですが、自分でも見ててちょっとおいしそうに思っちゃう時間帯があります。夜中は特にヤバイですね。
by ｃｓ (2009-05-08 00:12) 

こんにちは＾＾
皆さんホントに楽しそうに演じてましたね。
色んな役柄のオファーもあると思いますが、
きっと本作の様なキャラは、
演じるの楽しいだろうと思います＾＾
by てくてく (2009-05-08 12:03) 

てくてくさん、niceとコメント、どうもありがとうございました。
そうなんですよね。
もっとやりがいのあるオファーもあるだろうに（って、それは勝手な言い分で失礼な発言ですけど）。
ここまでデフォルメされてるキャラだと、地でやってるとは思われないだろうし、存分に振り切れて演じられる快感があるのかもしれません。

by ｃｓ (2009-05-08 21:42)