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「ホノカアボーイ」 [cinema]


ホノカアボーイ [DVD]

ホノカアボーイ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


3/14(土)に鑑賞して来ました。
シネプレックスでは上映してなかったんで京成Rosaへ。
たまたま続けてですが、こちらも利用しているメンバーズカードのポイントがあって、無料鑑賞です。

ホノカアは実在するハワイ島の町で、舞台となった映画館・ホノカアピープルズシアターも本物です。
原作の吉田玲雄さんが暮らした街の人々がそのまま登場しているかのような雰囲気で、穏やかな風がほんとに心地よさそうな映像でした。
それにしても、原作者のレオさんがまさかマライアのポーイフレンド役で登場してたなんて、パンフを後から読むまで気づきませんでした。
主演の岡田将生くんは、「ハルフウェイ」に続いて出演作を観る形になりましたが、「天然コケッコー」で初めて観て以来、ここへきて注目され始めてて今後の活躍が期待したい独特の雰囲気があってレオ役はぴったりでした。
ホノカアの街並みも人々も、優しい包容力で彼をレオとして迎え入れてくれているようでした。
レオが出会った忘れられない人、ビーさんを演じたのは原作者の吉田玲雄さんが指名した倍賞千恵子さん。
このビーさんのお茶目な雰囲気が最高でした。
ゴム製の鉄砲を至近距離で狙ったり、二階の窓から座り込んでる蒼井優ちゃんにストローの雫を狙ってみたり、怪我したバズのギプスに落書きしたり。
岡田くんが本気で撮影中ビーさんとして倍賞さんに寄り添っていた感じがよくわかります。
コイチさんもエデリさんもポップコーンマシンの前のジェームズも、ほんとにみんな魅力的で。
ビーさんが振舞う料理の数々も、実においしそうで、特に初めてレオがビーさんの家に行ったときにあった魚の煮付け、映画館の売店で何気なく置いてるけど間違いなく絶品そうなBee's malasada(これ、ほんとは映画館じゃなく別の場所で実際に売ってるものが絶品だそうです:ハワイ育ちだったマライア役・長谷川潤さんの証言)、そして、特製ロールキャベツ。どれも観ていて食べたくなるものばかりで、ほんとお腹空きました。

監督は長編映画を手がけるのはこれが初となる真田敦氏。
オムニバス作品「いぬのえいが」の中の大好きな一編、「ねえ、マリモ」の監督だったんですね。
その淡い描写が、この作品の空気につながってて、納得です。
脚本を手がけた高崎卓馬氏はWOWOWの番組「蒼井優と4つの嘘・カムフラージュ」の第1章を担当してて、その味わいも今回の作品とやっぱりつながって見えます。
人と人の触れ合う温もりが確かに感じられる質感が、大好きになりました。

劇中で流れる青柳拓次氏による「♪ つきのにじ 」という歌のゆったりした感じと、エンディングで使われてた小泉今日子さんの歌う斉藤和義氏作曲の「♪ 虹が消えるまで 」と、ほんわかした音楽があまりに心地よくて、観終えてからすぐにサントラを探して、毎日のように聴いています。
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non_0101

こんにちは。
ビーさんを初めとする登場人物たちがみんないいですね~
> 岡田くんが本気で撮影中ビーさんとして倍賞さんに寄り添っていた感じがよくわかります
でしたね(^^) あの良くも悪くも素直なレオの雰囲気に岡田くんは似合ってました☆
実はこの作品、初日の舞台挨拶付きを観に行ってしまったのです。
会場は女子高生&女子大生がほどんどだったので、うわー場違い…と後悔したのですけど
舞台挨拶の中で原作者の吉田さんが、ビーさんに扮した倍賞さんと初めて会った時
「ビーさん」と叫んで泣きながらハグしてしまったと言ってました。
もう、その逸話に泣けてきました(^^ゞ
by non_0101 (2009-03-22 10:05) 

cs

non_0101さん、niceとコメント、どうもありがとうございました。
ホノカアの街に登場する人、全部がとにかくほんと、いいですよね。
冒頭の部分にちょっとしか登場しない蒼井優さんのぶーたれた感じも、けっこう身勝手なんだけどキュートで、もっと出て欲しかったです。
そうですね、レオは良くも悪くも素直。
なるほど。岡田くん目当ての舞台挨拶って、nonさんならまだともかく、自分はきっと更に更に場違いです・・・。
吉田玲雄さんが倍賞さんに初対面のとき思わずハグしたっていう逸話、自分はパンフで知りました。「ビーさーん」って、顔真っ赤で泣きながら抱きつかれて、それで倍賞さんも感動してもらい泣き・・・沁みるエピソードですね。
by cs (2009-03-22 11:14) 

CORO

CMで喜味こいし師匠のTシャツ姿を見て以来、
ずっと気になっていたんですが、
無駄な力がすうっと抜けるような作品なんでしょうか。
ビーさんも魅力的そうですね。
by CORO (2009-03-24 22:57) 

cs

COROさん、niceとコメント、どうもありがとうございます。
喜味こいしさんは、日系ハワイ人のお年寄りで、自分が来てるTシャツに日本語が書いてあるから気に入ってるんだけど、自分では読めないって設定で、日本から来たレオくんに「これ、何て書いてあるの?」っていうやりとりがあるんですが、そこの雰囲気がまた面白くて妙に味わいがあってよかったです。
昨日、日本映画専門チャンネルというケーブルTVの番組でこの作品のメイキングを観たんですが、改めてちょっとユニークな作品だなぁと感じました。
そうですね、すぅっと力が抜けて、映像の中で吹いてるホノカアの風の心地よさが想像できる作品で、観終えて気持ちがゆったりしました。
あまり上映してる劇場が多くないみたいですが、機会があったらぜひどうぞ。
もちろん、ビーさんも素敵で、たぶん観てて大好きになれると思いますので。
by cs (2009-03-25 19:29) 

cancan

この作品に 深津絵里さんが 出ていたの
パンフ読むまで和からずでした・・・
本当に ナンだろう いい意味で ほのぼのできました。
またキョンキョンの歌声もメッチャ久しぶりな感じで
どっかで 聞いた声だな~ と 思いながら
 え!エンディング! みたいな感じでした。
パンフにはレシピ 記載されていますよね~
by cancan (2009-07-19 22:24) 

cs

cancan さん、こちらにもコメントどうもありがとうございました。
深津絵里さん、ああいう役(ハワイで放映してるドラマ?)で登場って、なかなかおいしい役で。
この作品のゆるーい感じ、映画館で味わえて本当によかったです。
夏本番のこの時期になると、また味わいたくなりますね。
しかし、ほんとあのビーさんの手料理はどれも間違いなく美味しそうでたまらなかったですね。
レシピ、自分は見ても料理は出来ないけど、記載されてるとちょっと得した気分でした。
by cs (2009-07-19 23:38) 

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