SSブログ

「ハルフウェイ」 [cinema]


ハルフウェイ [DVD]

ハルフウェイ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD


3/8(日)にシネプレックス幕張に観に行きました。
本来が単館系の上映で、期間限定でこちらでやっていたので、他にも幾つか観ておきたい作品がまだあるんですが、優先しました。
ちょうどポイントが貯まってて、今回は無料です。

これまで数々のTVドラマのヒット作を手がけてきた脚本家・北川悦吏子さんが劇場用映画の監督に初めて取り組んだ作品です。
でも自分は、プロデュースに岩井俊二監督が参加していることで興味があり、観ておきたくなりました。
最近、「虹の女神」とかプロデュースはしてもご自身の監督作がなかなか製作されなくて、結局、今のところ撮影監督の篠田昇さんが亡くなって以降、まだ新しい映像が発表されていないんだと思ったら・・・NYを舞台にオーランド・ブルームとクリスティーナ・リッチ(!!)が出演する新作を2008年に撮り終えていたんですね。これからの公開が待ち遠しいです。

初監督の北川さんは、脚本家でありながら、今回の撮影はあえて現場主義というか、このために書いた脚本があるのに一行も完成した作品にはその台詞が残っていなかったそうで、驚きのチャレンジです。
そこにある言葉は、ロケーションも美しい小樽の風景の中である意味、自然発生してきたもので、設定とキャスティングが練られていれば、こういう純度の高い繊細で個性的な映像ができてしまうんだと、かなり新鮮な方法で提示してくれました。

主演の二人、岡田将生くんと北乃きいちゃん、そういえばTVドラマ「太陽と海の教室」で共演してたんですね。
ドラマは観てたのに、岡田くんは実は結びついていませんでした。
監督は、岡田くんの無色透明な印象がこのキャラクターに合うと判断して配役したみたいですが、そのねらいはまさにぴったりで、ちょうどいい具合のたどたどしさが(って変な表現ですが)リアルで、映画に出始めた頃の妻夫木くんの雰囲気にちょっと近い空気でなかなかよかったです。
彼を結局翻弄してしまう形になる北乃きいちゃんの伸びやかな表情も、ほんとに自然で、この年頃だからこそ、恋心に単純に一所懸命になってるだけだからこそ無自覚に実はちょっと残酷で、でもそれが許されてしまうキャラクターがやっぱりリアルでした。
書道のセンセイっていう大沢たかおさんがハマっていたり、成宮くんがなんか先生役自体が嬉しそうだったり、白石美帆さんが保健室に居るってなんて贅沢だとか思えたり、いちいち配役が素敵でした。
ラストに流れるSalyuの歌も映像にぴったりで、このへんは岩井俊二監督と同じくプロデューサーの立場であった小林武史氏の阿吽の呼吸です。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 2

non_0101

こんにちは。
二人の会話が本当に可愛かったです☆
> 無自覚に実はちょっと残酷で、でもそれが許されてしまうキャラクター
あのクルクルと変わっていく表情と心が本当にリアルでしたね~
シュウくん可哀相と思いつつも、ニコニコして観てしまいました(^^ゞ
余韻を残すようなラストも好きだなあと思いました。
by non_0101 (2009-03-22 10:21) 

cs

non_0101 さん、こちらにもniceとコメント&TB、どうもありがとうございました。
主演の二人の会話は、ほんとまんまな感じですよね。
北乃きいさんのあの感じ、リアルでほんと、こんな可愛いなんてずるいなぁと思って観てました。
でも、最初のほうにあったように、思ってるだけで具合悪くなるほど本気で恋してるだけなんですよね。いいなぁ、青春だなぁと、ちょっとくすぐったくなったりして。陰で応援してくれてるあの二人、溝端淳平くんと仲里依紗さんもいい味出してて魅力的でした。
思い通り行かない、ちょっと切ない着地点ですけど、あの余韻はいいですね。きらきらしてて。
by cs (2009-03-22 11:29) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

市川準「ホノカアボーイ」 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。