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「感染列島」 [cinema]

1/31(土)に、ちょっと久々にシネプレックス幕張でハシゴしてきました。

瀬々敬久監督の作品というのは、「DOG STAR」くらいしかこれまでまだ観ていませんでした。
今回も「DOG STAR」同様、オリジナル脚本で勝負です。
しかも、上映のタイミングとしてまさにど真ん中のこの真冬の時期に、新種インフルエンザ感染によるパニックを描くという題材・・・なんですが、この企画自体は10年来のものだったとはちょっと驚きです。

確かに、以前SARSが話題になっていた2002年とか2003年とか、その辺りの事情も改めて思い出される冒頭のシーンは鮮烈な印象です。その上で、2008-2009年の現在のことが展開していく、淡々と描写されるパンデミックの現状が迫力ありました。
目に見えないウィルス相手だからこそ、勝手に責任追及が一人歩きして犠牲が出て…。
孤軍奮闘する病院の描き方は、多少置かれている状況は異なりますが、ちょっとTVの「救命病棟24時」第3シリーズのムードを思い出しました。あれは都心で起こる直下型の規模の大きい地震の起こった後の状況を想定していましたが、今回の内容でも、これが絵空事ではなく現実化する可能性は低くありません。
待ったなしの極限状態ですが、それでも解決方法はゼロではない。
だけど、莫大な犠牲の上に突破口があったり、通常の医療行為ではあってはならない行動へ踏み込む場面を選択せざるを得ない状況も、確かにあったり。
このエピソードを成立させている、脚本を担当した瀬々監督をはじめとする製作の方々の徹底した取材の説得力が、かなり強烈です。ドキュメンタリータッチという見せ方ではないけど、ほぼ全編をロケ撮影で通した映像がもつ迫力はやはり大きいと思えます。
主演の妻夫木聡くんも壇れいさんも、それぞれぴったりのキャラクターでまず魅力的なんですが、何より藤竜也さんが印象的で惹かれます。それと、「ジョゼ」以来になる池脇千鶴さんとの妻夫木くんの2ショット。光石研さんの切ない立場。個人的に盛り上がれる配役があちこちにあって、嬉しかったです。
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cancan

この作品 友人に誘われ 鑑賞しました
今年度初に観たのが レスキュー―空へーだったので
なんだか 続きを見ているかのような気にもなりましたが
こんなに感染力があるのって すごいなって
ある意味 国民みんな知っててよー と 思えました。
by cancan (2009-07-29 23:48) 

cs

cancanさん、コメントどうもありがとうございます。
この作品、ちょうどいまレンタルとかが始まったくらいなんですけど、公開は年明けすぐくらいだったんですよね。
まさか、そのあと新型インフルエンザのニュースがここまでの規模で広まるなんて驚きです。
作品の中では最終的に希望のある結び方になってますが、実際にこの状況が起こっていたら、かなり絶望的な気がしますね。
感じ方はともかく、これは誰もがとりあえず観ておいたらいいくらいの内容ですね。
by cs (2009-07-31 01:32) 

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