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「ハッピーフライト」 [cinema]




1/1(木)のハシゴ、これを含め3本鑑賞でした。
年末に公開が始まっていて、タイミングがちょっと合わないまま年を越しちゃったんで、早速行きました。
矢口史靖監督の作品はとりあえず劇場で観続けています。
BOYSGIRLSときて、今回はBOYS&GIRLSでした。
まあ、どんな内容の脚本でも、それはそうなんですが。
一般的な女子じゃなくて男子シンクロでも、一般的なブラスやオーケストラじゃなくてビッグバンド・ジャズでも、実際にあるんだけどちょっとユニークな題材だったんですが、ある意味では今回はたとえばTVドラマでも幾度となく描かれている、航空機の仕事に従事する人々というのは意外でもありました。
ところが、そこはやはり矢口監督の脚本。
こういう題材でも、観たことのない様々な部署が緻密に描かれる群像劇でした。

コミカルで愛らしい人物像満載でも、いままでのギャグ色の強いデフォルメした笑いはありません。
田辺誠一さんも綾瀬はるかさんもドジなんだけど真っ直ぐな大真面目な矢口監督らしいキャラクターでした。このあたりの描写はいつもの得意分野っていう脚本です。特に綾瀬さんに関しては、撮影が始まってから監督が彼女自身からインスパイアされてより伸び伸びしてる感情表現豊かな部分が増えたようです。
時任さんや寺島しのぶさんのようなびしっと決めるキャラクターはこれまでなかった要素ですが、徹底的にリアルに描かれる国際便のフライトでこういう人物像があることで芯の通ったプロフェッショナルな感じが出ていたと思います。
管制室の面々のオン・マイクとオフ・マイクのギャップも、整備班のギリギリの制限時間内でせめぎあっている厳しさも、OCCの奮闘振りも、グランドスタッフのオールラウンドを要求される激務も、やはりプロフェッショナルに徹すればこそ輝ける、その上余りにも面白すぎるのが最高でした。
岸部一徳氏とベンガル氏、こういうポジションがほんとハマります。
それぞれの仕事振りをなるべく省略を避けて次々紹介していくこういう描写や配役を見ていると、ちょっと周防監督の「それでもボクはやってない」を思い出します。

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