2008年に鑑賞した日本映画を振り返る / 日本映画用投票フォーマット [映画にまつわる雑感]
関係者よりコメントを残していただいたのは今回が二度目で、昨年観た作品へのコメント(投票)は、なんか余裕がなくなったまま記事をまとめるタイミングが結局合わずにそのままにしてしまっていました。
今回は、まだ少し早いくらいの時期ですが、大筋はまとめられるかなと思って記事にまとめてみます。
自分の投票内容はあくまで個人的な鑑賞の楽しみと満足度に基づいて考えてみたものです。
これからレンタルしようかなとか、そういう作品選びの参考にはならないかもしれません。
※ この企画の発信:日本インターネット映画大賞のURLはこちら http://www.movieawards.jp/
2008年に劇場鑑賞した一覧はこちらです。
URL ↓
http://www013.upp.so-net.ne.jp/hoshino/cinema/c-2008.html
『 日本映画用投票フォーマット 』
[作品賞投票ルール(抄)]
・選出作品は5本以上10本まで
・持ち点合計は30点
・1作品に投票できる最大は10点まで
【作品賞】(5本以上10本まで)
「山のあなた 徳市の恋」 3点
「アフタースクール」 3点
「歩いても歩いても」 3点
「西の魔女が死んだ」 3点
「百万円と苦虫女」 3点
「おくりびと」 3点
「パコと魔法の絵本」 3点
「トウキョウソナタ」 3点
「ブタがいた教室」 3点
「天国はまだ遠く faraway heaven」 3点
【コメント】
このルールで、
1.できるだけ作品数は規定範囲内の上限まで選びたい
2.その上で選出した時点で作品相互で個人的には優劣はできたらつけたくない
(既に選ばなかった作品と僅かなものも含め差があると思っているのもあり)
3.リストアップした作品は、鑑賞順とする
4.選出の対象とする作品は、映画館で鑑賞したものに限定する
(本来の基準では制限が緩くてDVD鑑賞も含めてもOKみたいですが、自分の中では別物だと思っているので)
という基準で挙げてみました。
いいなぁと思えるものが本当に多くて、選べるものならもっと沢山、挙げておきたい作品がありました。
投票には関係なく、今年印象に残っている作品名だけ挙げておきます(そのリストに、実際にはほとんど差はないです)。
「ザ・マジックアワー」
「ICHI」」
「クライマーズ・ハイ」
「陰日向に咲く」
「犬と私の10の約束」
「グーグーだって猫である」
【監督賞】 作品名
[内田けんじ] (「アフタースクール」)
【コメント】
選んだ基準のひとつはオリジナル脚本であることです。
内田けんじ監督は実質的なデビュー作である「運命じゃない人」も面白くて好きでした。
今回がある意味でメジャーデビュー作と言えるかもしれない製作過程ですが、次回作が早く観たいです。
【主演男優賞】
[阿部寛] (「青い鳥」)
【コメント】
作品賞のリストに挙げられませんでしたが、この作品での彼のある意味直球の表現が好きです。
どちらかというとエキセントリックな配役を振られることが多くて、それはそれで好きでしたが今回は違いました(ある意味、キャラクターとして個性的ではありますが、アプローチが全然異なった形だったのは新鮮な驚きでした)。
こういう地味だけどずしっと響いてくる作品にまた出て欲しいと思います。
(考えてみれば、この前に演じてた「歩いても歩いても」もやはり静かなる男だったのをすっかり忘れてました。)
※ 投票結果に関係なく、挙げておきます。
「魍魎の匣(これは厳密には昨年末鑑賞でした)」「クライマーズ・ハイ」「容疑者xの献身(これは助演でした)」の堤真一氏、「ミッドナイト・イーグル」「築地魚河岸三代目」「ICHI」」の大沢たかお氏と迷いました。
【主演女優賞】
[吉永小百合] (「まぼろしの邪馬台国」)
【コメント】
これも作品賞のリストに挙げられなかった作品です。
映画女優として、現在形で果敢に挑戦し続ける彼女の魅力がこの作品でも堪能できました。
凛とした表情はやはり圧倒的で素敵です。
※ 投票には関係なくなりますが、「人のセックスを笑うな」「その日のまえに」の永作博美さん、「グーグーだって猫である」「トウキョウソナタ」の小泉今日子さんもかなり迷ったので記述しておきます。
【助演男優賞】
[三浦友和] (「転々」)
【コメント】
これも作品賞には挙げてません。
最近、様々な作品でかなり幅広く役を演じている姿が素敵です。
「山のあなた」の宿の主人も好きです。
※ これもかなり迷ったので「クライマーズ・ハイ」「アフター・スクール」の堺雅人氏を挙げておきます。投票には関係ありませんが。
【助演女優賞】
[蒼井優] (「人のセックスを笑うな」)
【コメント】
これも作品賞には挙げてません。
主演作より、あえてこちらを選んでみました。
なんといっても、急ブレーキ時に慣性の法則でバックミラー直撃してたシーンが印象的です。
(って、それじゃ単なる偶然の産物で彼女ががんばったんじゃないんだけど、そういう画がまたかわいいから)
彼女が主演の「百万円と苦虫女」も印象深い表情が多かったし、あのほんわかとした雰囲気がやっぱり独特でよかったです。
あと映画ではないんですが彼女がTVの連続ドラマ主演を果たした「おせん」も、主演女優でありながら群像劇の中の一員としてアンサンブルに徹したスタンスが見事で実に良かったです。
【新人賞】
[アヤカ・ウィルソン] (「パコと魔法の絵本」)
【コメント】
中島監督らしいかなりクセもあって濃い顔ぶれ満載の中にあって、爽やかで屈託のない伸びやかさで、その上ちゃんと主演として堂々と生きてるパコの表情は最高でした。
今回の作品のようなぴったりの役柄がこの先あるか不明ですが(次々出なくてもいいかなと思ってます)、それ故代表作として挙げておこうと思いました。
【音楽賞】
「天国はまだ遠く faraway heaven / 渡辺俊幸・作曲、清塚信也・ピアノ、主題歌・熊木杏里:こと」
【コメント】
対象作品は表記の通りですが、そこに蛇足で示した部分まで含めて選びました。
併せて表記しておきます。
もともと、サウンドトラックなど好んで聴いたりするものでもソロピアノがあるスコアは好きなんですが、この作品の描く素晴らしいロケーション、穏やかな人物とその会話の言葉のあたたかさ、全体的に基本は地味ですがそこにある悠然とした雰囲気が大好きです。
この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
今回は、まだ少し早いくらいの時期ですが、大筋はまとめられるかなと思って記事にまとめてみます。
自分の投票内容はあくまで個人的な鑑賞の楽しみと満足度に基づいて考えてみたものです。
これからレンタルしようかなとか、そういう作品選びの参考にはならないかもしれません。
※ この企画の発信:日本インターネット映画大賞のURLはこちら http://www.movieawards.jp/
2008年に劇場鑑賞した一覧はこちらです。
URL ↓
http://www013.upp.so-net.ne.jp/hoshino/cinema/c-2008.html
『 日本映画用投票フォーマット 』
[作品賞投票ルール(抄)]
・選出作品は5本以上10本まで
・持ち点合計は30点
・1作品に投票できる最大は10点まで
【作品賞】(5本以上10本まで)
「山のあなた 徳市の恋」 3点
「アフタースクール」 3点
「歩いても歩いても」 3点
「西の魔女が死んだ」 3点
「百万円と苦虫女」 3点
「おくりびと」 3点
「パコと魔法の絵本」 3点
「トウキョウソナタ」 3点
「ブタがいた教室」 3点
「天国はまだ遠く faraway heaven」 3点
【コメント】
このルールで、
1.できるだけ作品数は規定範囲内の上限まで選びたい
2.その上で選出した時点で作品相互で個人的には優劣はできたらつけたくない
(既に選ばなかった作品と僅かなものも含め差があると思っているのもあり)
3.リストアップした作品は、鑑賞順とする
4.選出の対象とする作品は、映画館で鑑賞したものに限定する
(本来の基準では制限が緩くてDVD鑑賞も含めてもOKみたいですが、自分の中では別物だと思っているので)
という基準で挙げてみました。
いいなぁと思えるものが本当に多くて、選べるものならもっと沢山、挙げておきたい作品がありました。
投票には関係なく、今年印象に残っている作品名だけ挙げておきます(そのリストに、実際にはほとんど差はないです)。
「ザ・マジックアワー」
「ICHI」」
「クライマーズ・ハイ」
「陰日向に咲く」
「犬と私の10の約束」
「グーグーだって猫である」
【監督賞】 作品名
[内田けんじ] (「アフタースクール」)
【コメント】
選んだ基準のひとつはオリジナル脚本であることです。
内田けんじ監督は実質的なデビュー作である「運命じゃない人」も面白くて好きでした。
今回がある意味でメジャーデビュー作と言えるかもしれない製作過程ですが、次回作が早く観たいです。
【主演男優賞】
[阿部寛] (「青い鳥」)
【コメント】
作品賞のリストに挙げられませんでしたが、この作品での彼のある意味直球の表現が好きです。
どちらかというとエキセントリックな配役を振られることが多くて、それはそれで好きでしたが今回は違いました(ある意味、キャラクターとして個性的ではありますが、アプローチが全然異なった形だったのは新鮮な驚きでした)。
こういう地味だけどずしっと響いてくる作品にまた出て欲しいと思います。
(考えてみれば、この前に演じてた「歩いても歩いても」もやはり静かなる男だったのをすっかり忘れてました。)
※ 投票結果に関係なく、挙げておきます。
「魍魎の匣(これは厳密には昨年末鑑賞でした)」「クライマーズ・ハイ」「容疑者xの献身(これは助演でした)」の堤真一氏、「ミッドナイト・イーグル」「築地魚河岸三代目」「ICHI」」の大沢たかお氏と迷いました。
【主演女優賞】
[吉永小百合] (「まぼろしの邪馬台国」)
【コメント】
これも作品賞のリストに挙げられなかった作品です。
映画女優として、現在形で果敢に挑戦し続ける彼女の魅力がこの作品でも堪能できました。
凛とした表情はやはり圧倒的で素敵です。
※ 投票には関係なくなりますが、「人のセックスを笑うな」「その日のまえに」の永作博美さん、「グーグーだって猫である」「トウキョウソナタ」の小泉今日子さんもかなり迷ったので記述しておきます。
【助演男優賞】
[三浦友和] (「転々」)
【コメント】
これも作品賞には挙げてません。
最近、様々な作品でかなり幅広く役を演じている姿が素敵です。
「山のあなた」の宿の主人も好きです。
※ これもかなり迷ったので「クライマーズ・ハイ」「アフター・スクール」の堺雅人氏を挙げておきます。投票には関係ありませんが。
【助演女優賞】
[蒼井優] (「人のセックスを笑うな」)
【コメント】
これも作品賞には挙げてません。
主演作より、あえてこちらを選んでみました。
なんといっても、急ブレーキ時に慣性の法則でバックミラー直撃してたシーンが印象的です。
(って、それじゃ単なる偶然の産物で彼女ががんばったんじゃないんだけど、そういう画がまたかわいいから)
彼女が主演の「百万円と苦虫女」も印象深い表情が多かったし、あのほんわかとした雰囲気がやっぱり独特でよかったです。
あと映画ではないんですが彼女がTVの連続ドラマ主演を果たした「おせん」も、主演女優でありながら群像劇の中の一員としてアンサンブルに徹したスタンスが見事で実に良かったです。
【新人賞】
[アヤカ・ウィルソン] (「パコと魔法の絵本」)
【コメント】
中島監督らしいかなりクセもあって濃い顔ぶれ満載の中にあって、爽やかで屈託のない伸びやかさで、その上ちゃんと主演として堂々と生きてるパコの表情は最高でした。
今回の作品のようなぴったりの役柄がこの先あるか不明ですが(次々出なくてもいいかなと思ってます)、それ故代表作として挙げておこうと思いました。
【音楽賞】
「天国はまだ遠く faraway heaven / 渡辺俊幸・作曲、清塚信也・ピアノ、主題歌・熊木杏里:こと」
【コメント】
対象作品は表記の通りですが、そこに蛇足で示した部分まで含めて選びました。
併せて表記しておきます。
もともと、サウンドトラックなど好んで聴いたりするものでもソロピアノがあるスコアは好きなんですが、この作品の描く素晴らしいロケーション、穏やかな人物とその会話の言葉のあたたかさ、全体的に基本は地味ですがそこにある悠然とした雰囲気が大好きです。
この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
こんばんは。遅ればせながらお邪魔しますm(__)m
「山のあなた 徳市の恋」が入ったのですね!
10本を選ぶのは難しいですよね。この作品もかなり好きです~
あと、「トウキョウソナタ」は未見なのです。
今年チャレンジしてみたい作品の1本です☆
by non_0101 (2009-01-07 00:20)
nonさん、コメント、nice&TB、どうもありがとうございます。
そうなんですよね、10本では絞りきれないし、見逃しちゃった中に、たぶん選べるものもあったんじゃないかと考えると・・・でも、これからまだ機会があったら観ておきたい作品があるのは楽しみでもありますね。
「山のあなた」は、石井克人監督がまず好きなのもあるんですが、映画作品をカヴァーするっていう発想のチャレンジも、一律1000円でっていう興行形態へ一石を投じる姿勢も、やっぱり大事なんじゃないかと思って選んだりもしました。主演の二人も演じる役がそれぞれに実に楽しそうで素敵でした。
「トウキョウソナタ」は、黒沢清監督の作品のイメージからすると結構意外な語り口だし、観ておいてよかったと思えました。
by cs (2009-01-07 21:17)
お誕生日おめでとうございます!
昨年は、かなり劇場での観賞本数が少なく、上記の作品も見てないのが多いので、参考にさせて頂きたいと思います^^
今年も良い作品に沢山出会えるといいですよね♪
by minku~♪ (2009-01-25 20:46)
minku~♪さん、コメントどうもありがとうございます。
やっぱり、環境が変わると映画館も通いにくかったりもしますよね。
でもminkuさんの2008年ラインナップはやはり、自分とかなり近かったし、こちらが見逃してるものもほぼ観てみたらやっぱり好きな作品だったということになりそうです。
お互い、良い作品にまた出会えるよう期待したいです。
こちらで挙げた作品は、基本的には大体スクリーンじゃなくても味わいが損なわれないものばかりですので(「パコ」はその中でもスクリーン映えするものかも・・・)、機会があったらぜひどうぞ。
個人的には「ブタがいた教室」は出色でした。
by cs (2009-01-27 21:36)