「パコと魔法の絵本」 [cinema]
9/28(日)に鑑賞してきました。
「下妻物語」、「嫌われ松子の一生」と中島哲也監督の作品は続けて映画館で観ることが出来ているんですが、この監督の映像表現はほんとに映画館のスクリーン向きの個性的でユニークなものです。
パンフにあるインタビューを読んで考えてみると、そのカラフルでおもちゃ箱のような世界の中に、結構太い芯の部分が在って、人物描写の根幹の部分はずっと一貫してある種明確なドラマとしての要素があって、その上で様々なチャレンジをしているのが改めて判ります。
今回は特にテンポが今まで以上に緻密に練られていて、メリハリが利いてます。かなりデフォルメされててポップで極端なキャラクターを演じているこれも個性的で多彩な俳優さんたちのそれぞれがみんな輪郭がくっきりしててすごいんですが、これだけ濃くて人数も多くてフレームに収まってる情報量もとんでもないのに、意外に観終えた感覚はすっきりしてます。「嫌われ松子」もそうでしたが、音楽も実にカラフルで、冒頭のタヒチアン・ダンスから一気に別世界に連れて行かれてしまいました。
パコ役アヤカ・ウィルソンちゃんはこれが映画デビューだそうですが、ふにゃっとした笑顔が印象的でした。
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中島監督は笑いに目覚めてからが特にいいですよね。
次の作品にもすでに着手しているとか。
楽しみです。
by CORO (2008-10-28 23:22)
COROさん、niceにコメント、更にTBもありがとうございます。
中島監督独自の映像感覚と笑いの要素は、俳優陣の多彩なコントラスト、アンサンブルで本当にユニークな世界観が完成してますね。
「下妻」の直前に、そういえばTVシリーズ「私立探偵・濱マイク」で今に至るスタイルが出来ていた気がします。
次にはまたどんな物語を見せてくれるのか、楽しみです。
by cs (2008-10-29 21:47)
こんばんは。
わたしも見終わった後、どことなくすっきりと晴れやかな気持ちになりました。
EDクレジットも楽しかったですしね。
あの大人たちもほんのちょっぴり変わって、その後の人生を送ったんでしょうね・・・。
とても温かい映画でした。
次回作も、とても楽しみです♪
by ハンタ (2008-11-08 17:38)
ハンタさん、こんばんは。niceとコメント、どうもありがとうございます。
ああいうエンドロールのクレジットも遊び心いっぱいなのがサービス満点で楽しいですよね。その後の人生は、やっぱりパコとの記憶とともに、それぞれが生きてるんじゃないかなぁと思うと、けっこう身勝手な大人たちですけど、どこかやっぱり愛らしいんですよね。余韻に浸ってると、また観たくなるいい作品でした。
ほんと、また次は楽しみでなりません。
by cs (2008-11-08 18:31)