「アフタースクール」 [cinema]
すっかり記事のupが後回しになってしまいました。
6月1日にハシゴした2本目がこれでした。
しばらく余裕も無かったし映画館はご無沙汰してたんですが、昨日6/29に一気に3本観てますので、追い立てられるように感想をまとめる気にやっとなりました。
ひとこと、面白い、と。
もうその言葉に尽きる作品でした。
脚本に描かれている人物描写の愉しさで、まんまと騙されました。
堺雅人さんも大泉さんも佐々木蔵之介さんも、キャラクターの雄弁さとリアルな何気ない動作がほんとに巧くて、それぞれ愛しい部分がちらっと見えるのがいいです。追いかける側、腹の中を隠して展開を牽引する側が、こんなに見事に転換しちゃうと、もう笑うしかないです。見事すぎて。こういうエピソードが現実にあったら、その偶然にやはり笑う状況になると思います。
内田けんじ監督の凝った脚本も、前作「運命じゃない人」の練られた構成で披露された前後する時間軸の見せ方をそのままやらずに、展開上は時間進行どおりに見せておきながら結果的にキャラクターの見え方が裏返っていく快感があって新鮮でした。監督の人間観察の一端がここにあります。そして女性の描き方もやはり同様に独特で、なんか同性として妙に納得できる見せ方に思えます。演じる常盤貴子さんも田畑智子さんも、もともと好きな女優さんだけど、ここでの人物像がそれぞれまた素敵で良かったし、大満足でした。
私も先月の帰省の際にやっと観ることが出来ました。
すっかり騙されてすっきりしました(笑)
良いキャストでしたよね^^
by minku~♪ (2008-08-11 23:05)
minku~♪さん>
騙されてすっきりって、なかなか無いですよね^^・・・。
この配役は大満足で、裏切られてどこか憎めないキャラクターなのが最高でした。内田けんじ監督の人間観察の視点の大らかさとか不思議といやみじゃない意地悪さがほんとに楽しい脚本でした。
しばらくすると、また味わいたくなる作品ですね、これ。
by cs (2008-08-11 23:29)