「象の背中」 [cinema]
この作品を観てからあっという間に1ヶ月経過してしまいました。
11月1日、映画割引デーを利用しての鑑賞です。
末期がんとどう向き合うか、そのテーマ設定に目新しさはありませんが、今回の原作はかの秋元康氏。つい、メディアに対して、どう仕掛けるか・・・みたいなプランナー的な発想で製作されている印象を持ってしまいます。実際には原作小説が新聞連載という形で発表され、ある程度以上の年かさの男性からの支持があったとのこと。あまり“今回狙うターゲット”みたいな仕掛け人としての部分がかならずしも前面ではない、メインの発想ではない感覚がちょっとあります。
主演の役所さんはやはり華があるし、いくら情けない役柄を演じてもそうは見えないかなと先入観を持っていましたが、今回はいつも以上に人間臭さがあるキャラクターだった気がします。ただ、こういう感じにモテモテな立場って、やっぱり共感はできないなぁとは思ってしまうんですが・・・・そして息子役である塩谷瞬くんとのやりとりは、ある種ベタなんですがしみじみ、いいです。
あと意外でもあったのが主題歌をCHEMISTRYが担当ということ。こんなテーマの作品とイメージが普段あまり重なることがなかったんですが、秋元氏が手がけた歌詞はストレートで、その分普遍的でもあるんで、丁寧にかもしめるように歌われるこの曲が実に自然に沁みました。
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