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「クワイエットルームにようこそ」 [cinema]

クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組)

クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組)

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD

これ、「グッド・シェパード」とのハシゴで行ってきました。
同じ映画ではあるけどあまりにタイプの違う作品・・・・・まあ、自分のチョイスは大体こんなですので(説明放棄)。
松尾スズキ監督はこれで長編は2本目、その間に短編作品の映像がありましたが、やはり「恋の門」からこの作品、というスタンスが確実にあると思います。あ、でも、長編映画の脚本ということでは、途中に「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」がありました。リリー・フランキー氏の原作小説を脚本化したら第1稿が軽く4時間越えるものになったというエピソードが素敵でしたが、この作品も松尾スズキ氏自身の著作である小説を映画化しているので、マンガ原作の「恋の門」からすぐ次というよりむしろ間に1本映画があったと考えた方がスムーズかもしれません。別に考えなくなっていいんだけど。

主演の佐倉明日香役=内田有紀さんのイメージは清潔感があってさっぱりしてて、その伸び伸びした感じがこの作品でなんだか深みがあって淡い彩りの多いからっとした表現になってて、本来この人は素の人間としてはこんな表情してたんだなっていう、それが観ていて新鮮でもありました(松尾監督の言う“拭い去り難いメジャー感”っていうイメージがすごくよくわかります)。元々自然な雰囲気だったんだけど、これを休養後、女優復帰して改めて芝居開眼、みたいに捉えてしまうと窮屈なんで、ただこれから先が楽しみっていうだけ思ってますが。
対する彼氏役のクドカンも味わいがあってほんとに細かい微妙なところがリアルですごく魅力的だったし(パンフでのインタビュー発言によると、彼の演じた役に作者の松尾スズキ氏の性格がけっこう反映されてるようで、それはそれでまた興味深かったです)、眉毛つなげてる妻夫木くんもなんだか嬉しそうでほほえましかったし(それにしても役名「コモノ」って・・・・・)、蒼井優+りょう+内田有紀っていうような絶妙のアンサンブルがとにかくあちこちで描かれてて、それぞれ違うミュアンスがあって本当に堪能しました。平岩紙さんのナース山岸とかも、なんだか嬉しかったし。
以前、松尾さんと二人芝居の舞台もあったし、「恋の門」でも当然のような顔してメーテルのコスプレで登場っていうくらいだったから何でもありなんだろうけど、それにしても、大竹しのぶさんは凄い、凄すぎです。

クワイエットルームにようこそ (文春文庫)

クワイエットルームにようこそ (文春文庫)

  • 作者: 松尾 スズキ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 文庫

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コメント 2

minku~♪

この2作は、劇場で観ることができそうにないので、DVDで観たいと思っていますが、デ・ニーロ監督作品楽しみです♪

連休で実家に帰り『スターダスト』と『ショートバス』を観て来たのですが、『スターダスト』のデ・ニーロがとてもよかったです!w
もう観られましたか?
年末年始に帰省する際に、いっぱい映画みるぞ!と思って、上映情報をチェックしたらアニメが陣取っていてがっくりしました。。。

しかし、最近アンジェリーナ・ジョリー出演本数多いですよねぇ?
by minku~♪ (2007-11-26 00:07) 

cs

minku~♪さん、コメントどうもありがとうございます。
デ・ニーロ監督の新しいこの作品は実に渋くて緊張感いっぱいですが淡々としてて実は睡魔と戦いながらの鑑賞でした。描かれている人間ドラマは本当に味わいが深くてさすが「ミュンヘン」のエリック・ロス脚本だなぁと思ったんですが、こちらのコンディションが万全なときに観ることをオススメします。
「クワイエットルームにようこそ」は、自分が好きだからですが、こういう松尾スズキ監督の演出はすごく観ていて馴染みます。でも、今回は背景が深くて「恋の門」のおもちゃ箱のような楽しさとはまた違いディープな世界で、それがまた新鮮でもありました。
アンジェリーナ・ジョリー、「ベオウルフ」も控えてますね。あ、そうだ。「マイティハート」もありました。全く作品の傾向が別なのが逆に面白そうです。
by cs (2007-12-01 16:16) 

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