「初雪の恋 virgin snow」 [cinema]
大好きな宮﨑あおいちゃん主演で日韓共同制作の作品ということで「あしたの私のつくり方」とハシゴして観てきました。
お互いに言葉が通じない相手に気持ちを伝えるにはどうしたらいいか、それは「バベル」のようなシビアな状況も一方で確かにあるし、比べてこの作品を観ると純粋でストレートで、信じることそのもので状況は変えていくしかないと素直に描かれています。これをじゃあリアルな世界観だと考えるかはまた論点が違うけど、ただひたすら恋焦がれる(特に若い世代がまっすぐに)異性に対して心を開くその態度が言葉ではない形で相手に伝わることは確かにあるように思えます。初雪が降って、雨が降って京都の町やトルダムギルという石垣の道が浄化していくロケーションが印象に残っています。ただ、脚本の人物描写がちょっとマンガ的に思えてしまうのはたまに韓国映画を観ていて感じるところでもあり、このストレートな表現も含めて味わいなんでしょう。個人的にはその辺りが少し過剰な表現に思えてしまって、彼女が最近演じていた「好きだ、」のユウや「ただ君を愛してる」の静流というキャラクターが素晴らしかっただけに、ミンくん=イ・ジュンギも七重=宮崎あおいのキャラクターも、もうひとつ深みがなく見えてしまうのが残念でした。淡い味わいで、作品の好みで言えば決してこういうのも嫌いじゃないんですが。
2007-05-23 00:07
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0