「ホリデイ」

鑑賞から1週間も経ってしまってやっと感想をup。
すっかり遅れてしまいました（「東京タワー」と続けてハシゴして観ているくせに）。

ナンシー・メイヤーズ監督の名は前作「恋愛適齢期」を観てやっと知ったくらいなんですが、「ハート・オブ・ウーマン」とかも手がけていたんですね（まだ観てませんが）。
で、今回はキャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットのタイプの違う二人の女優がヒロイン。二人が対照的なキャラクターで、ロケーションもカリフォルニアとロンドン郊外というかなり風情の異なるセレクトになってるし、あくまで行動を起こすきっかけはロスのキャメロン演じるアマンダからで、ケイト演じるアイリス（って、そのタイトルでも同じ名前を演じてたことがありました）は受動的なのもキャラクターどおりです。このへんの練られた気の遣い方とかがナンシー監督自身の手がける脚本の妙でもあります。
そして外は雪景色の沿道からもかなり奥に入って辿り着く（この辺りの描写もキャメロンは巧いし楽しいです）古風なアイリスの家の中は暖色系の明かりがほっとできるのに対して、アマンダの住むロスの豪邸はからっと晴れた絶好の天候の中、映画関連で成功した業界人っていうイメージがわかりやすい人工的で最新の設備。その設定で相手役で登場するジュード・ロウとジャック・ブラックというこれまた好対照な二人がなかなかいいです。でもそれ以上にロンドンではキュートな姉妹、ロスでは老紳士の登場がやっぱり魅力でした。こういう人とのつながりが描かれる部分が好きです。
あと、カメオ出演のDVDパッケージのあの俳優さん（本人役）がまた、ワンポイントでツボでした。
その部分と前後してこの作品の音楽担当でもあるハンス・ジマーの有名なテーマとかジョン・ウィリアムスとかもジャック・ブラックが熱演してたり更に有名なモリコーネは他の場面でもどしどし出てくるし、サントラ好きにはたまらない大好きなシーンです。
音楽もチェックしきれないほどあちこちにちりばめられてるものがみんな絶妙で素敵だったし、存分に愉しめました。

ホリデイ

• 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
• 発売日: 2007/08/09
• メディア: DVD

コメント 4

ｃｓさん、はじめまして、
ｃｓさんが書かれているように、場所、家、女性などなど、対照的で楽しめる作品でした。
主人公二人も素敵ですが、周りの俳優人がとってもいい味出していて好感の持てる映画ですね。
by まっくす (2007-04-30 20:23) 

まっくすさん、はじめまして。
niceとコメント、どうもありがとうございました。
これ、脚本のアイデアがいいですよね。それに出演陣がそれぞれいい味出してるし。でも、意外なことにキャメロン・ディアスにしてもケイト・ウィンスレットにしてもジューロ・ロウにしても、こういう役柄って初めてだったりもしてますね。なんか、それが逆に素の感じでもあって楽しかったんですが（ジャック・ブラックはどう考えても作りこんでて別の意味で楽しかったですけど）。
これがいちばんの代表作である必要はないし、誰にでも絶対にオススメみたいなポジションにはない作品だけど、これが好きな人はなんか自分の中の感覚と近いんできっと共感できる感じがいいですね。
by ｃｓ (2007-04-30 23:19) 

私も、あのレンタル屋のシーンは楽しめました♪
見終わった後に、今回も爽快な気分にさせてくれた、この監督はお気に入りに確定の位置に来ました＾＾
予告を観た時の、「楽しそう～」の期待を裏切らない作品っていうのは貴重ですよね♪
by minku～♪ (2007-05-05 19:48) 

minku～♪さん＞
コメント、どうもありがとうございます。
この配役、この脚本、そしてこの音楽の気の配り方・・・なんか、「ラブ・アクチュアリー」とも共通する雰囲気ですね。
自分もminkuさんと感覚が近いからこういう作品は出会えると幸せなんだけど、これは観る人によるでしょうしね。
あと、ケイトのほうはあの老紳士とのエピソードがいかにもハリウッドというイメージでいい意味で楽しめましたね。
そういえば、記憶違いじゃなければですが予告ではBoz Scaggsの「We are all Alone」が使われてた気がするんですが本編ではどこで流れたか分からなかったんです。もしかしたら予告だけかも・・・。
by ｃｓ (2007-05-06 02:18)