「タイヨウのうた」 [cinema]
7月になりました。
今回の1000円デーに何を観ようか迷いながら、また続けて日本映画を選んでいます。
そのすぐそばで「M-I:Ⅲ」先行ロードショーは大混雑・・・。
主演のYUIが映画どころか演技そのものに初挑戦だったということは知っていました。監督もこの作品が長編映画は初で、そのスタンスがまったく気にならない、切なくてまっすぐで清々しいドラマが心地よい余韻を残してくれるものでした。
考えてみれば不意打ちで巻き込まれた状態なんだけど「ま、そういうこともあるか」と当然のようにひたむきに大らかに行動する塚本高史くんの誠実さ、岸谷五朗+麻木久仁子夫妻のあったかい眼差しに親友・通山愛里の屈託のないポジション(このキャラクターの小道具は個人的に弱いんです、「SWING GIRLS」同様で)。ほぼそれ以外の人間関係は描かれないまま十分に成立する演出の的確さと脚本の巧さに感心しました。
劇中一度だけのデートとして横浜のロケーションが登場するこの距離感が舞台である鎌倉との対比として効果的だし、そこで初めて披露される言葉が乗った「Good-bye days」。そのあぐらをかいてギターをかかえる雨音薫=YUIのバックに大きな向日葵がいっぱいのポスター、その印象が強く残って後半登場する映像でフラッシュバックする構成には狙い通りやられてしまいました。
- アーティスト: YUI for 雨音薫, YUI, Akihisa Matsuura, Hideyuki“Daichi”Suzuki
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2006/06/14
- メディア: CD
おひさぁ~。
タイヨウのうたみたんだ。おれは、ちょうどこの日1000円デーでM:I3見てきたけど。
タイヨウのうたはカップルで独占状態だったから、やめましたw
よさそうだね。タイヨウのうた。機会があったら見に行こう
by shikoba (2006-07-02 20:13)
shikobaさん>
コメントどうもありがとうございます。
「M-I:Ⅲ」ほどじゃないとはいえ、「タイヨウのうた」も予想していた以上に入ってました。カップル、多かったのかな。
自分はどうも、こういう音楽がメインにでんと据えられてる日本映画は好きで、つい優先で選んでいる気もします。それであまり残念だった記憶がないので、だいたい満足できてるんですね。この作品も脚本の構造としては実にシンプルですが見せ方もまとめ方もしっかりしてていいと思います(もちろん、音楽も)。
by cs (2006-07-03 01:25)
「パウダー」と言う映画が好きなんですが、この少女はそういう病気なのかなぁ?と予告を観ていました。
YUIちゃんの曲よくFMでかかってますね♪
by minku~♪ (2006-07-03 22:57)
minkuさん>
その作品を逆に知りませんでした。
パンフによるとXP=色素性乾皮症 というのがこの作品での設定です。
細かな描写に関しては本来の症状とあえて変更している箇所もあるそうですが、正面からこの病気を描こうという意思は感じたし、YUIの歌だけじゃないリアルの追求の姿勢は誠実だったと思います。
それにしても彼女の歌う言葉はこの映画の中で胸に迫る迫力がありました。できたら音響効果のいい映画館で味わってほしいです。
by cs (2006-07-03 23:35)