「明日の記憶」 [cinema]
先週日曜に観てきました。公開が終わりそうだったと思ったら、まだやってました。
慌てる必要、なかったかも(「間宮兄弟」もそうでした)。
でも映画作品も本も、こういうのは出会いであるから、観に行けるタイミングが大事です。
アルツハイマー病を取り上げている原作・脚本というので、つい別の韓国映画を思い出していました。「私の頭の中の消しゴム」は本来が日本で放映されていたTVドラマだし、家族にとってこのハンディキャップはどう影響があるかについてつい誤解や偏見でひどい困難をイメージしてしまいます。
もちろん、当人も周囲も多くの不安を日々抱えながら大変な思いの中で過ごしているに違いないんですが、信頼や絆の深い人間どうしのドラマにはやはり励まされます。ガンや他の疾患でもそうですが、進行性の症状は未来を明るく照らしてくれる訳ではないかもしれないけど、考える貴重なきっかけをもらえる、単に後ろ向きではない描かれ方がそこにはある気がします。
フィクションとしてこの題材は安易に取り扱って欲しくないものではあると思うんですが、真摯な取材結果の投影は無知なままでいたくないと思い始めた自分には大事でした。
堤幸彦監督の作品ではごく地味な部類だと思うんですが、ビデオやDVDになってでも評価され残っていってほしい内容だと思います。
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