「星になった少年 Shining Boy & Little Randy」 [cinema]
一気に4本もハシゴしたもんだから、感想が追いつかないですね。
「誰も知らない」で一躍、有名になってしまった柳楽優弥くんの新作、という側面がどうしてもクローズアップされてしまいますが、実話に基づく人と象の絆を描くドラマとして、絵本が出版されているのだから幅広くそのエピソードが受け入れられる物語のはず。なお、最初の動物プロダクションは東金市にあり、その後市原市に移転、現在も「市原ぞうの国」という場所が実在する上、ランディはまだ存命でゾウさんショーに出ているらしい。パンフを読んでやはり同じ千葉県に住む者としては親近感も沸いたし、こうして映画化作品として知らなければそのままだった事実にさえ驚いたくらいです(何しろ、初任から8年、市原八幡に在籍して勤務していたわけだし)。
パンフには原作者でもある母、坂本小百合さんの紹介もあって、その写真のイメージと演じた常盤貴子さんの雰囲気が観終えた今ではどこか重なって見えます。どこかシングルマザーみたいな立場で突っ張っているようで、でも包容力のある優しい旦那さんのポジションもあって。哲夢くんと柳楽くんでは、さすがにまた違うんですが、こういうお母さんの切ない立場も当然あったはずだよなと納得しました。それは、ごくリアルな日常の部分で息子のことを十分には理解できていなくて、あえて無理をしていたり、がむしゃらなエゴをぶつけてしまったり、おそらく悔やみきれない数々の出来事があったはずで。映画の中では、そんな思いが報われていくであろうシーンも確かにありますが、実際に当時その場面ではそんな風には思えないんだろうなと感じました。だからこそ人物描写としてはリアルだし、その意味で理想的な母親像では描いていない視点の脚本と映画は初監督の河毛俊作氏の演出は説得力がありました。坂本龍一氏の思い入れたっぷりなスコアも映像に寄り添い色を添える佇まいが素敵な余韻を運んでくれたし、大感動ではないんだけど心地よい爽快感があって、個人的には満足しました。ただ、この作品をたとえばこの夏のイチオシにするとかではないんですけどね。
「市原ぞうの国」、うちからそう遠くはないけどまだ行ったことがない。
せっかく千葉県人なので、一度行ってみようかな。
・・・ということで(?)、ようやくブログ開設しました。
初コメント&RSS登録させていただきましたよ~。
by mie-ta (2005-08-12 22:43)
おめでとう!って、人違いではないですよね?「市原ぞうの国」に近いんだから…あと、もちろんうなぎの八幡屋にも(と、この話題でわかるはずですよね?)
コメント、どうもありがとうございます。早速、いま様子を偵察に・・・・・・で、RSS登録こちらも完了です。更新、楽しみにしています。
by cs (2005-08-13 12:21)