「少年カフカ」 村上春樹 編集長 [本のこと。]
やっと読み終えました。発行が2003年6月だそうで、多分その時期、本屋の店頭に平積みにされていたものを購入して読み始めたわけだから、実に丸2年かかったわけですね。読者のメール1220通に返事を書いた春樹氏、すごいボリュームで、その精力的な作業はほんの余興でなんぞとうてい出来ないはず。驚きです。本来がホームページとして運営されていたものでも、そのコンテンツを一冊の雑誌としてまとめた時点でやはり少しだけ扱いが違う気がします。文章を読んで愉しむことに変わりは無いんですが。
これだけ長く、じっくり読んでいくと、途中で色々な気分や考えがよぎります。映画「マグノリア」をまた観てみようかなと思ったり、おいしいうなぎが食べたいと思ったり、あるいは配本がスタートした時点で気づかず、今になって「全作品1990-2000」の1巻目・短編集その1を買い始めて読み出したのも、この流れで順に長編を読みすすみながら、また「海辺のカフカ」にたどりつきたいと思ったり、こんなふうにblogを始めてみたり。改めてこの「少年カフカ」を読みながら思ったり、行動に移したりしたのでした。
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