「絶望に効くクスリ ONE ON ONE Vol.4」山田玲司 [マンガのこと]
この作家の人の作品はこれまでもなんだか気になって読んでました。ただ、コミックスを買うようになったのはこのシリーズが初めてで、大幅に追加されている部分=取材後記コラムがあることで補完されている内容が思いがけず面白くて、得をした気分になりました。連載での制約もここにはないはず(ちがうのかな?)。既に読んでいる3巻分も十分興味深かったけど、何しろイトイさん収録の第4集ですから。リスペクトが新しく切り拓く共同体の在り方って、本来、行間に滲む情感を読み取る能力に長けているはずの日本文化にとってはいちばんの得意分野になっていていいはずなのでした。愛のある批評は生産的だと思うけど、まず受容して肯定することの度量の広さがやっぱり自分にはとてもとても有意義に思えます。そんな発想の一方で御大、水木しげるセンセイが締めくくりとして登場。「怠け者のススメ」の迫力は、簡単には(少なくとも自ら)死なないことの大きな意味にすんなり繋がる気がします。ということで、山田玲司氏にリスペクト。好きなことONLYが許されるように、これからも突き抜けて、へたって、また誰かから元気をもらってきてください。
コメント 0