クオイルというキャラクター像 [映画にまつわる雑感]
最近、よくyahooの映画チャットに顔を出して色んな雑談を日々愉しんでおります。
ネット上では匿名になるので、参加にあたりハンドルネームを考えるわけですが、これ自体がけっこう楽しかったりもします。以前よく行き来していたmsnでは、我がサイト「cinema memo」での通称でもあるcloudy skyという名前をイニシャルにして「cs」と名乗っていました。クラウディ・スカイというのは、かつて大澤誉志幸さんが在籍していたバンドの名で、そのまま訳したら曇り空。辞書をひいてみると、これは正確にはcloudy skiesという表現になっていました。なんとなく、この言葉そのものが印象にずっと残っていて、勝手に拝借しました。msnでおしゃべりした方々とは今でもyahooのほうでもご一緒することがあるんで、「csさん」と呼ばれるのも自然だったり。
それから、その日その日の気分で、お馴染みのcsじゃない名前として途中から変更して「屋上愛好会」という名を使うこともありました。
弘前大学北鷹寮の5階建ての屋上が実際の活動場所。
モラトリアムを満喫していた学生時代、部屋からラジカセ持ち出して音楽を流しながら、西に臨む岩木山の稜線の先に沈む夕日を眺めて語り合う(夏ならばビール片手に・・・)、という実に開放的で贅沢な時間の過ごし方を称して屋上愛好会という、そんな非公式寮内サークルに籍を置いていました。
チャットでは、こういう名前の元ネタ話をしたりするのもまた愉し。自分という人間を形作っているものを説明するのに型どおりの自己紹介より近しい感じがします。
で、「クオイル」という、新たな名前。
msnが規制がかかって今まで通りのチャットを楽しむことができなくなり、しばらく遠のいていたんですが、また懲りずに今度はyahooチャットに顔を出すことに。それぞれのチャットの特徴も多少あるので、慣れるのに始めのうちは少し時間がかかりましたが。
そこで、また新しいハンドルネームをどうしよう?となったわけで(ならなくてもいいはずなんですが)、ふと思いついたのが「クオイル」(実際の名前はquoyle65となっています)という名です。
これは、大好きなラッセ・ハルストレム監督の作品、「シッピング・ニュース」に登場するケヴィン・スペイシー演じるところの主人公の名前がその由来。
そのクオイル氏、なかなか人生巧くいかない、もう折り返しは通り過ぎてしまった中年男の冴えない姿に、映画を観た後、改めて原作小説を読んで共感していたことがこの名を拝借したいと思ったきっかけです。
ハルストレム監督作品は、おそらくこれより「ショコラ」や「サイダーハウス・ルール」「ギルバート・グレイプ」の方が知られているだろうし自分も大好きで人気もあるんだと思うんですが、自己投影するような対象ではなかったのでした。これと全然関係ないんですが「戦国自衛隊1549」の中にあった台詞『未来とは人の世の望みよ』というもの、現状に不満をもらすより希望を失わず前を向いていこうという勝手な解釈でつなげて、クオイル像に自分を重ねております。
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